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オークン第20 号 こんなところにもコロナの影響… 2021.10.04

企業様より内定を頂戴し、意気揚々と日本での活躍を夢見ている学生たちの夢が、今は色褪せつつあります。その元凶はもちろんコロナウィルスの蔓延です。ARSでは夢を諦めさせないための取り組みの検討を始めています。

当オークン通信でも、これまでに度々お知らせの通り、カンボジアでのコロナ感染は、まだまだ拡大し続けており、学校も閉鎖されたまま再開の目処も立っていない中、すでに2年近くも日本語の学習を続けながら、出国を待っている学生が大勢います。彼らの多くは学費を借り入れて当校へ入学されていますので、その返済はすでに始まっています。加えて生活費の捻出は、彼らの生活を維持するために必要不可欠であり、日本語学習を諦めてフルタイムで仕事を始めた学生はひとりやふたりではありません。出席簿から、櫛の歯が欠けるように学生の名前が抜ける度に、悲しさと悔しさ、自身の無力さを感じています。理由の多くは、「家族がコロナ離職して生活支援を受けられなくなった。」「家族から、日本に行けないのであれば、日本語学習せずに働くように言われた」などですが、コロナによる生活苦で一家離散した悲惨なケースもあります。
 しかし、裏を返せば、彼らは生活(主に食事)に支障がなければ日本語学習を継続できることになります。今年のカンボジアの最低賃金は月額$192、日本円で約20,000円です。最低でも、この金額の確保が、彼らの日本語力向上に直結しているとも言えます。このような状況下において、現在ARSとしての取り組みを検討中でございますので、詳細が決まりましたら、改めてお知らせいたします。

【カンボジア送り出し機関ARSが毎月様々な情報を監理団体様に発信します。】
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