オークン第24号 昼の時間 カンボジアの国民性 技能実習生が作るご飯 2022.02.15
今回は、学校のお昼について話したいと思います。カンボジア人はお昼の時間は大切にしていています。学生も、お昼前はそわそわしています。お昼がホッとできる時間、授業が長引くことなんて絶対にありえないという勢いです。
ある日、お昼に麺をたべていると「先生、それは軽食です。おなか空きませんか?」と言われるほど、お米は大事です。カンボジア人の食事の主食はお米でなければ、食べた気がしないのです。お昼のお米は当番を決めて、学生たちが炊いています。余りが出ないように炊くことが最初は難しかったのですが、今では捨てることなく、炊くことが出来ています。また、若者ということもあって、男女ともにご飯はお皿に大盛です。余ったご飯は保存して「電子レンジ」で温める方法も指導しています。理由は実習生が日本に行った際に「家電をよく壊す」と組合様からご意見があったからです。
カンボジアで、食事はその日食べる分しか作らず、余ったら捨てるか家畜の餌にしてしまいます。そして、電子レンジを使う人はあまりいません。電子レンジを持っている家庭も少ないのです。冷めたスープを温め直したときは生徒全員から歓声があがりました。
今後も、出国を待つ生徒たちの生活面で問題のないように指導し、日本語能力の強化と体調管理に努め、いつでも安心して送り出せるようにしていきます。そして、海外の往来が通常になり、ARSにお越しの際には実習生が作るお昼ご飯を一緒に食べてみてください。