オンラインで日本語授業 2020.05.10
新型コロナウイルスにより、世界は大きな危機に直面しています。
現在カンボジアでは少しずつ落ち着きを取り戻していますが、ビザの発行中止、航空券のキャンセル等、全ての送り出し機関に大きな影響を与えています。
当校も未だに休校は続いており、生徒は実家へ帰っています。
このままでは生徒が日本語から遠ざかってしまうと考え、SNSを使ってオンラインで生徒たちが勉強出来る機会を作ることにしました。
担任と生徒で一つのグループを作り、毎日「書く・読む・聞く・考える」の内容で課題を発信し、生徒に教科書とノートを広げてもらって2時間授業を行っています。
しかし、通信環境の問題や家族の仕事を手伝わなくてはいけない等、勉強に集中出来る環境が整っていないため、始めは様々な問題が起きました。どうにか生徒に勉強を続けてもらいたいという思いで、電話や家庭訪問でヒヤリングをして、問題を解消していきました。勉強以外の他愛のない会話もメッセージや音声機能を使ってコミュニケーションを取るように心掛け、生徒の心が離れないよう、今までよりも近い距離でいられるように日々工夫しています。
生徒からは、「実家に帰ったら日本語の勉強が止まってしまうと不安だったけど、毎日課題や授業をしてくれる。実家にいても日本語を身近に感じられて嬉しい」と評判が良いです。
また「今回のコロナでとても成長させてもらった。次に何があっても大丈夫!」と言ってくれる職員もいて、とても頼もしく思いました。
世界が日常を取り戻し、生徒が一日でも早く安心して学校で勉強が出来るようにと願うばかりです。