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オークン第12号 ゴミ拾いから学ぶ 2021.02.05

ARSでは毎朝の学校内や寮内の掃除に加え、週に1回学校から寮までの通学路を掃除しています。通学路には食堂や屋台が並んでいて、生ゴミやプラスチック、収集されないまま置き去りになっているゴミが目立ちます。カンボジアは近代化が進んでいますが、ゴミに対する意識はまだまだ低く、特にプノンペン市のゴミ問題は深刻です。

ARSではまず生徒たちに、ゴミはゴミ箱に捨てるというところから教育します。今までゴミに対する習慣のなかった生徒も、日本へ行けば必ず地域や企業ごとのゴミ分別のルールを守らなくてはいけません。実際にゴミの扱いについて企業様からご指摘を受けることも多く、ARSにいるうちにしっかりと教え込まなければいかない重要な課題の一つと考え取り組んでいます。生徒たちは、週1回の掃除を始めてから、きれいにすることに達成感を覚え、普段から美化意識を持つようになり、またリーダーは責任感を養い、生徒同士で協力し合えるようになりました。

生徒が一生懸命掃除をしても、翌日にはまたゴミが捨てられているという現実はありますが、この取り組みを諦めずに継続することが大事だと感じています。生徒が学校にいる間だけでなく、捨てられているゴミに違和感を覚え、自ら拾うことができるようになってほしいです。そして、日本へ行って技術を身に付けるだけでなく、日本で生活して良いと感じた習慣を身に付け、母国であるカンボジアへ持ち帰ってほしいと思っています。彼らの行動一つでより良い方向へ変わっていくことを期待しています。

【カンボジア送り出し機関ARSが毎月様々な情報を監理団体様に発信します。】

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